2026年4月11日「あなたのための復活」西川晶子牧師

礼拝説教

/2026年4月11日、12日 復活節第二主日礼拝説教要旨

「あなたのための復活」

使徒2:14a&22-32、Ⅰペトロ1:3-9、ヨハネ20:19-
31
改めてイースターおめでとうございます。イースターは先週終わった
わけではなく、イエス様のご復活を祝う復活節は、これからひと月以上
続きます。特に来週までの日課では、死からよみがえられたイエス様が
弟子たちの前に姿を現した、いわゆる「復活顕現」のできごとを繰り返
し聴くことになっています。
くりかえし私たちがイエス様のご復活の物語を聴くのはイエス様の復
活の喜びというものがそれだけ失われやすいものであるからかもしれま
せん。この世界の中では恐れや不安、疑いがたえず私たちを支配するか
らです。
特に私たちが今日の福音書で気になるのは、やはりイエス様の復活に
居合わせなかった弟子、トマスのことではないかと思います。他の使徒
たちにイエス様が現れたとき、トマスはその場にいなかったため、仲間
たちと共に復活を喜ぶことができなかった。イエス様に会った、という
報告をする仲間たちに、トマスは「イエス様の手の釘跡を見て、その釘
跡に指を入れてみなければ、イエス様の脇腹の十字架の傷に触れてみな
ければ、わたしは決して信じない」と言います。他の皆には復活の恵み
が訪れたのに、自分だけが取り残されたままである。このトマスの言葉
には、周囲から取り残された者の疎外感が感じられます。
しかし、そのトマスのために、イエス様が再び弟子たちの中に現れて
くださった。イエス様はトマスに「ほら、お前が言っていたように手を
伸ばして、私の釘跡、わき腹の傷に触れてみなさい」と言われます。こ
れは、トマスがイエス様に気づく前から、イエス様の方はトマスの言葉
を聞いておられたということです。トマスがまだ復活を信じられなかっ
たとき、トマス本人は気づいていなかったが、そのトマスのこともイエ
ス様は気にかけていて下さっていた。
福音書はイエス様が恐れや疑いの中にいる弟子たちと、どのように出
会ってくださったかを語ります。不安や恐れ、疑いや醜さを抱えた弟子
たちのことをイエス様は心にかけてくださり、そのただ中に現れてくだ
さいました。それと同じように、いまみことばを聞く私たちのことも、
主は同じように取り扱ってくださっているのです。その恵みを心に留め
ていきたいと思います。