礼拝説教
/2026年8月22日、23日 聖霊降臨後第13主日 礼拝説教
要旨
「わたしは誰か」
イザヤ51:1-6、ローマ12:1-8、マタイ16:13-20
「あなたがたは、わたしを何者だと言うのか」 今日の福音書において
、イエス様は御自分に従う弟子たちに、こう問いかけられます。今、わ
たしたちは様々なメディアを通して、イエス様のことを調べることがで
きます。しかし、今日イエス様はそのような答えを求めておられるわけ
ではないのです。イエス様がお尋ねになるのは、「あなたにとって、わ
たしは誰か」ということです。
この問い、イエス様の弟子のひとりであったペトロは「あなたはメシ
ア、救い主です」と答え、また同時に「あなたは生ける神の子です」と
告白します。シモン・ペトロは、ここまで、イエス様と一緒に旅をする
中で、イエス様が行われる奇跡を体験しました。ペトロはその中に、イ
エス様の歩みそのものにおいて、この世界の中に生きて働いておられる
神様の姿を見た。だからこそ彼は「あなたこそ、私たちのために神様が
送ってくださった救い主です、あなたの歩みの中に、神様の慈しみが現
れています」と告白したのです。
そして、この答えによって、イエス様からシモンは天の国の鍵を授け
られた、と記されています。しかしイエス様は決してペトロが完全な者
だからこそ、天の国の鍵を委ねられたわけではない。今日のペトロは、
珍しくイエス様に褒められています。しかしその直後、ペトロはイエス
様から厳しく叱責される。そして、イエスが逮捕され、十字架にかけら
れる前の夜、自分も逮捕されるかもしれないという恐れの中で、彼はキ
リストのことを三度も「あんな人のことは知らない」と言い、そんな自
分に絶望してしまうのです。しかしイエス様はその十字架から立ち上が
って、そのペトロと再び出会ってくださいました。そして、その後にこ
そペトロは実際に、イエス様が言われた通り、初代教会の礎となったの
です。
私たちもまた、その教会に連なる者として、どこまでもペトロを愛し
ぬかれたイエスの愛を伝えていくものとして、ここに集められています
。教会が持つ天国の鍵とは、この世界のただ中で、神の恵みを指し示す
ためのものなのです。今も生きておられる主、その方に現れた恵みと愛
を、この世において分かち合っていく。そのような教会として、私たち
も歩んでいきたいと思います。