礼拝説教
/2026年5月30日、31日 三位一体主日 礼拝説教要旨
「新しい出発」
創世記1:1-2:4a、Ⅱコリント13:11-13、マタイ
28:16-20
教会の暦は「三位一体」を記念する主日を迎えています。教会はこれ
まで、イエス様の誕生から十字架、復活、聖霊降臨までをたどる「キリ
ストの半年」を歩んできました。そしてこれから、聖霊によって教会が
世界へ遣わされる「教会の半年」が始まる、その節目がこの三位一体主
日です。
三位一体とは、父なる神、子なるイエス・キリスト、そして聖霊が、
それぞれ異なる仕方で働きながら、同じ神であるというものです。難し
い教理のように感じられますが、大切なのは、「神様がどのように私た
ちを救ってくださったか」を表しているということです。
今日の第一の日課では、天地創造の物語が語られました。神さまはこ
の世界を造られたときに、私たちを「極めて良い」ものとして造ってく
ださった。しかし、創世記の今日の箇所に続く物語では、神さまが造ら
れた人間が、その「極めて良かった」とされる関係からドロップアウト
していくさまが語られます。
しかし、その私たちを神さまはなお愛してくださって、私たちを取り
戻そうとしてくださった。そのために神さまはイエス様をこの世に送っ
てくださいました。私たちのこの世界はイエス様を受け入れず、十字架
に付けて殺してしまった。しかし、にもかかわらずイエス様はそこから
復活されて、私たちを御自分のものとして取り戻してくださった。そし
て今もなお、聖霊によって共にいてくださる。
三位一体を信じるとは、単に知識として理解することではありません
。神様が私たちを愛し、見捨てず、今も共にいてくださることを信頼し
て生きることです。
その神様は、私たちを世界へ遣わされようとされます。今日の福音書
には、復活のイエス様に出会った弟子たちにも「疑う者がいた」こと、
そしてそんな弟子たちに、イエス様は近づき、「わたしは世の終わりま
で、いつもあなたがたと共にいる」と約束されたことが記されています
。私達はこの世界の中で揺れ動きながら生きる者です。しかし、その私
たちの中に神の救いがやって来た。だからわたしたちは、疑いながらも
、ここから出発してよいのです。イエス様が弟子たちを遣わされたよう
に、わたしたちも新しい季節へと遣わされていきましょう。