2026年1月10日「恵みが地に降る西川晶子牧師」

礼拝説教

/2026年1月10日、11日 「主の洗礼」主日礼拝説教要旨

「恵みが地に降る」

イザヤ42:1‐9、使徒10:34-43、マタイ3:13-17
降誕節が終わり、イエス様のご生涯をたどる、顕現節が始まりました
。その季節の始まりに、私たちはイエス様が洗礼者ヨハネを通して洗礼
を受けられたことを記念します。
洗礼はキリスト教の入信式であり、イエス様が私たちと結びついてく
ださり、その方と共に歩む者になるという目に見えるしるしです。しか
しここでは、イエス様の方が洗礼を受けられた、そのことが語られます

私たちは、イエス様が特別な方としてこの世に来られたことを聞きま
した。今日の福音書の中でも、洗礼者ヨハネは最初、イエス様が洗礼を
受けに来た時に「そんなことは畏れ多い」とそれを断ろうとしたほどで
す。しかしイエス様は、ただの人間であるヨハネから洗礼を受け、それ
を「正しいことだ」と言われます。
イエス様はここで、他の人々と共にヨハネのところに並ばれました。
このときヨハネのところに洗礼を受けに来ていたのは、自分の罪や重荷
、自分の目の前の現実に苦しんでいる人たちです。そこにイエスさまが
並んで、その人たちと同じく洗礼を受ける。そしてそのイエス様の洗礼
のときに、イエス様に向かって「天が開いて」神の霊が降ってきたので
す。
イエスさまの洗礼によって、地上に向かって神の恵みが開いた。人は
地上を離れて生きることはできません。人は自分の現実を抱えて、地の
上を生きる者です。しかし、そのこの世の現実のただ中にイエス様が訪
れ、重荷を抱えた人々に混じり、その人々が入った川にご自身も入られ
た。そのイエス様によって、この地に向かって天が開いた、というので

この世界の地上の現実、そこに立たれたイエスによって、その現実に
向かって神の恵みが開く。このようにしてイエス様は、私たちのただ中
で神の救いのできごとを始めてくださった。そのことを記念するのがこ
の季節なのです。
イエス様の地上の歩みは、地上に生きる者に天の扉を開く歩みであっ
た。その恵みに結ばれた者として歩むことが私たちの洗礼から始まる新
しいいのちです。その恵みに支えられ、またここから旅立ちたいと思い
ます。